2024年の春、引っ越しがきまりました。
保護猫3匹とシニア夫婦の新たな生活のはじまりです。
絶対に猫3匹と一緒に暮らす!
引越しの話が出た時から、一番に考えてきました。
100%、夢や希望通りにはいきませんでしたが、中古の一軒家をリノベーションして、猫たちと一緒に居心地の良いくらしをスタートすることができました。
引越し先を本格的に探し始めて約5年。
やっと夢に辿り着いた気分です。
50代、60代、70代で引越しを決める理由は千差万別、人それぞれでしょう。
絶対に猫3匹と一緒に暮らす!
シニアだからこれからの生活には何が必要なのか?
私たちはどうだったか?
記録としてまとめます。
シニアと猫が暮らす家探しの体験記録です。
シニアの引越し、優先事項と引っ越す理由
猫と一緒のシニアの暮らし
絶対に猫3匹と一緒に暮らす!
これは私たちが引っ越しを考えたはじめた時、優先事項で決めたことです。
でもこれ以外に60代後半にさしかかった私たちにとって必要なことがいくつかありました。
- バリアフリーにする。
- 駅近でフットワークを軽く、車が不要にする。
- あまり住環境を変えない。
先々の生活のために必要だと考えました。
家の老朽化
今までも猫と一緒に暮らしてきましたが、築40年超えの家は老朽化。
鉄筋コンクリート造りなので耐久性はありそうですが、阪神淡路大震災、大阪府北部地震を経験した家、一見なにもないようでいて小さな歪が広がっているかもしれません。
1981年の新耐震も満たしていない。
雨漏りがしたり、外壁にもひび割れが!
このまま住んで大丈夫?
こんな不安を払拭するには修理、建て替え、引越しの3つから選択するしかありません。
時間をかけて検討しましたが、結局「そう遠くない場所に引っ越しする」結論にいたりました。
シニアが考える理想の住まいの環境
一般的にシニアは住環境をあまりかえず、駅ちかでスーパーなどお買い物できるところや病院が近いほうがいいと言われています。
猫と一緒に暮らすことは重要事項ではありますが、その前にシニアの私たちが快適で、便利に暮らせなくてはなりません。
幸い引越し先は以前の家からそう遠くなく、私たちの希望に沿った場所になりました。
おかげでイチから病院探しをしなくてすんだし、美容院や理容室や・・・と挙げればキリがありませんが、日常生活で必要な場所も少し遠くなっただけですみました。
もちろん全然違う環境に住みたい!という人もいるでしょう。
でも私たちは場所は変わっても今までと変わらない生活がしたかった。
場所だけでなく、交友関係も含めて。
猫たちの主治医さんも変えずにすんだし、今の環境に引っ越せたことは良かったと思ってます。
(年長の猫は16歳、生後2週間からお世話になっているので安心して相談できます)
猫と一緒に住める家を探して
我が家には猫が3匹います。
私が保護した子、保護猫シェルターから迎えた子が2匹。
絶対に猫3匹と一緒に暮らす!
これを前提として、第一次家探しがはじまりました。
引っ越すといっても「引越し先」の家のタイプを考えなくては!
以上のタイプがありますね。
わたし達は・・・
家を購入したって、シニアがいつまで住めるかわからないよね?
借家でいいよね?
人気地区のマンションなら購入しても手放しやすい?
マンションなら自宅以外の共有部分はシニアはお掃除してもらえると楽かなぁ?
と考えました。
そんなわけで引越し先を決める優先順位は・・・
猫と暮らせる借家、猫と暮らせる賃貸マンション探し
まず借家と賃貸マンションから探してみました。
もともと希望する地域には借家があまりありません。
それでもいくつかあたってみましたが、犬ならOK、でも猫はNG。
賃貸マンションはたくさんありましたが、小型犬はOK、でも猫はNGでした。
わからないでもない、なにせ猫は家の中をボロボロにするし。
と玉砕。|
猫と暮らせるマンションの購入
新築マンションも増えているから・・・と期待をもって、猫が飼えるマンションを検討することに!
ペットと暮らすことが当たり前になってきて「ペット可」の物件も多数。
立地や間取りも惹かれる物件もありましたが・・・
ペットは2匹まで。
3匹いるわが家は当てはまりません。
あとで知ったことですが、購入、入居時に「犬や猫の飼育可」であっても、動物の飼育は管理組合の規約できまるので、将来、その規約が「飼育不可」になる可能性もあるらしい。
そんなぁ、ある日規約が変わったからって簡単に引っ越せない。
しかたなく新築マンション購入からも撤退しました。
マンションって「憧れの完全フラット生活」や「24時間ゴミ出し可能」とか、人間にとって魅力的だったんですけどね。
やっぱり猫が最優先!
ここでわが家の引越し先探しは一時中断。(これをうちで第一次家探しとよんでいます)
私たちが猫の暮らせる家を決めるまで
引っ越しどうしよう・・・
悠長にかまえている間にも、ある日突然ドアが閉まらないとか、⚪︎⚪︎が壊れたとか、いくつかの事件も発生し、これは早く引っ越し先を考えないと!という状況に追い込まれていき、第二次家探しがはじまりました。
家を取り壊して、同じ場所に立て直すことも検討しましたが、建て替え中の一次避難先?も「猫が・・・」ということで決まりませんでした。
猫と暮らせる家、一軒家を考える
借家、賃貸マンション、マンション購入を検討してきましたが、猫と暮らすのはNGだとわかり、一軒家の購入を検討しはじめました。
ここでも思案すべきことが浮上。
一軒家といっても更地を購入して家を建てるか、中古物件をリノベーションするかの選択肢があります。
これは物件次第ということで、あっちに更地があるといえば見学に行き、こっちに良さげな中古物件があると聞けば見に行きました。
もうここまで来ると3匹の猫を連れての引っ越し先は一軒家しかありません。
家と出会うのもご縁なのか?
ある時、現在の住まいから一駅ほどはなれたところに、良さげな中古物件があると聞いて見に行きました。
家の前は自家用車2台が止められるスペースがあり、その後ろにの3LDKのこじんまりとした2階建て。
駐車スペースにコンテナを置いて猫専用の家が作れるねと空想にふけり、建築屋さんに希望を伝えて設計図を書いてもらい、納得して購入しようとしたら・・・先客ありでした(涙)。
ちなみにコンテナのカタログをたくさん取り寄せ研究したので、落胆は大きかったです。
今のコンテナ、クーラーは当然ながらトイレやキッチンがついたものまであり侮れない進化をとげています。
ほかにも数件見学。
1階がガレージ、2階リビング、3階が寝室という造りが多い。
猫はOKでもシニアはこれから階段の上り降りがきつくなるしなぁ、と却下。
希望のエリアで気に入った更地もありましたが、ここもタッチの差で先客が・・・
不動産も「ご縁」なのでしょう。
やっと見つけた猫と暮らせる家
実は・・・
第二次家探しをはじめてまもない頃に出会った物件がありました。
そこは「家」ではなく「事務所」として使われている建物で「住む」イメージがわかなかったのです。
見学してから1年ほどたってその事務所のことを思い出しました。
建物はそのままにリノベーションすれば住居として使えるかも?と。
問い合わせるとまだ売れておらず、再度見学して「ここにキッチンとお風呂をつけて・・・」など考えていくと、住んで、暮らすイメージが湧いてきた!
ピンポーンと頭の中で鐘がなり「ここをリノベして住む」と決めました。
惨敗続きの家探し・・・
やっと「ここだ!」という家を見つけて、この家をどのようにして、どんなふうに住みたいか
考える毎日がはじまります。
猫と暮らすためのシニアの一軒家
今の家からさほど離れていないので生活圏もほとんど変化なく、私たちも暮らやすいだけでなく、猫もきっとのびのび暮らせるはず。
先住猫も含めると20年以上、今の子も16年お世話になっている、どうぶつ病院も近かったので心強いです。(先生もスタッフさんも優しく信頼しているので)
築30年ちょっと経過していますが、1981年6月1日以降の新耐震基準は満たしています。
以前は事務所として使用されていたというのだけが問題。
キッチンとお風呂がありません・・・・。
トイレも和式。(昭和ですねぇ・・・)
わたし達が決めた家の問題点と解決
問題があればどう解決するか? 解決方法をさぐっていくしかありません。
リノベーションする? はたまた建て替えか? と考えましたが、建て替えは費用がかさみ、工期も長くなってしまう。
幸い建物の後ろ側に小さなスペースがあり、見学当時は書類置き場のようなコンテナが設置されていました。このスペースを有効利用できないかを検討すると、思っていたより活用方法がありそう。
この案を工務店に相談してOKの回答をもらったところで、リノベーションの案を掘り下げて考えていくことになりました。
わたし達が決めた物件の満足度
100%理想通りではありません。
最初から覚悟して変更したこともありますが(フルフラットにできなかった、ガーデニングスペースがとれなかった・・・など)、また実際に完成してから「あれっ?ちょっと違う?」なんてこともあります。
それでも「猫3匹と一緒に暮らす」とい優先度の高い希望は満たしている!
私たち人間の希望もほぼ満たしている!
それで十分です。
・・・とはいえ、引越し先を決めるのに、猫と一緒であることがこんなにハードルが高いとは?
「2匹も、3匹も変わらないから、マンションでこそっと飼う?」なんて悪魔の囁きが浮かんだこともありますが(苦笑)、やはり規律は守らないとね。
猫が窮屈な思いをするかもしれないから。
家を購入するのは、人生でそう何度もあることではないし、大きなイベントでもあります。
はじめからこの調子では、リノベーションにしても引っ越しについても、たーくさん頭を悩ませることがあるんだろうなぁ。
まだ気力はある(と思っている)60代で新居をゲット。
だから少しずつ家を整えて、私たちなりの暮らしをしていきたいと思います。
※この記事は私たち家族の物件選びの記録です。