片付け上手は生き方上手、目指す片付けと収納

暮らしのこと

引っ越しして3ヶ月がたちました。

このブログ、新しい家の間取りのことやその進捗状況を引っ越しまで順を追って書いていきたいと思っていましたが、それでは「今」のことを書けるまでに相当な時間が必要なので、時系列にする方法は改めて考えることにし、「今」リアルに進行中のシニアの引越し後の整理収納にまつわるお話をお届けします。

引っ越しで気付いた整理と収納の基本

わたしと夫の整理収納

二人暮らしにしては広い家に住んでいたので、夫婦で好きな物、趣味の物を大量に持っていました。

それでも夫は整理収が上手。

一見雑然としているようでも、たくさんの趣味の収集品の中からワンアクションで必要な物を取り出せるように箱に分類収納をしていました。

収納に使っているのは、大小様々な宅配の段ボールがメインなので、見た目が良いとは言えませんが、とてもに効率的でした。

反対に私は根っからの収納下手で、なんとなーーーくこの当たりに置いてたよね、と大雑把で物のある場所を把握できていない、年中探し物ばかりしてエネルギーを浪費。さらには物探しでイライラすること多々。

◯◯の製品で揃えて見栄えする収納に目を奪われるものの、必要な物がサッと取り出せることはできません。

引っ越し後の整理整頓で夫と私で大きな差がでたのは、物ごとに分類、収納ができるか否か。
さらに自分が行動しやすい整理ができているか。

ここだったと思います。

片付けにも自分軸が必要

片付けにも自分軸が必要なのだと気づいたのは、引っ越し荷物をパッキング→引っ越し→荷解きの時でした。

いい歳していまさら?ですが、ずっと私が片付け下手だった理由がわかった!

綺麗な収納に憧れて真似しようとするものの、自分軸がまったくなかったこと。
見た目も大事ですが、それよりも自分が暮らしやすく、イライラのない収納がとーーーっても大切だと気づきました。

夫の収納はとにかくサッと物が取り出せる効率重視

以前の家で収納に使っていた箱をそのまま引っ越し用の段ボールに入れ、引越し後はそれらを的確な場所へ置いてほぼ1日で自分の物は取り出しやすく収納完了。
数日で夫の部屋はきちんと物が分類され部屋も整っていました。

私はといえば、なんとなーーーく文房具。みたいに段ボールにつめてきたので、サッと物を取り出せる収納がまったくできていません。

今も写真のように机の上は雑然として、紙類など探そうもんなら、ぐちゃぐちゃ・・・。


Instagramなどの片付け上手さんの写真にただ憧れるだけで、真似てみようとするけれど思うようにいかなく挫折を繰り返してきましたが、きっと漠然としたイメージがあるだけで、自分にとって暮らしやすく、ストレスのない収納を考えていませんでした。

夫は上述の通り、とにかく効率を重視。そこに確固たる考えがあるけれど、私はなんとなーーーく他者に憧れ、自分軸での片付けができていなかったのですね。

引っ越しは人生のイベントのひとつ。(転勤族の方はかぞえられないほど引っ越しされているでしょうけれど)私は人生3度目の引っ越しを収納下手から収納上手へ変身できるチャンス!と考えたいです。

片付け上手は生き方上手、シニアになって気付いた

ここから・・・子供の頃のこと、世の中に整理整頓の情報が本屋ネットでたくさん見つかるようになってからのことのお話を。

子供の時から整理下手だったわたし

思い返せば子供の時から片付けが下手でした。

机の上はしちゃちゃかめっちゃかで母に「いらないのなら捨てるよ」と、机の物を放り出されて泣きながら片付けた記憶があります(苦笑)。

60年たってもそれは治っていません。・・・というか治す努力をしてきませんでした。

そしてあれがない、これがない・・・いつも物を探し回って、そんな自分が情けない気持ちになり自己権をに陥る。そんなことを繰り返してはさらに自己嫌悪。

どうすればよいのかわかりませんでした。

整理整頓にトライしては挫折ばかりの今まで

そんな私。

いつもこれじゃいけない、という気持ちはありました。

私の記憶の中では、まだ整理整頓についての情報がそれほどなかった頃、はじめて目にしたのは近藤典子さんの本でした。
まだネットが普及していない頃で雑誌の近藤さんの記事や著書が参考書になりました。

でも長続きしませんでした。

次にこれだ!ととびついたのは、「断捨離」という言葉を生み出した、やましたひでこさんのノウハウ。
でもこの方法もうまくいきませんでした。
なぜ?といえば、どこか修行のような気がして。

次なるは近藤麻理恵さんの「人生がときめく片付けの魔法」。
直感的で「ときめく」物だけを手元に残しておくノウハウはご存知の方も多いし、実際にトライされた方も多いでしょう。
でも私はときめく物が多すぎて(苦笑)、挫折しました。

ただひとつ言えるのは、今回の引っ越しで置いてきた荷物のほとんどは「たいしてときめいていなかった」のを「ときめく」と勘違いしていたのかも? 引っ越しというハードルをクリアするために焦ったこともあり、「今までありがとう」とふぶやきながら、ポイポイ捨てることができました。

今までは置いておくスペースがあるし、無意識に「全部にときめく」と思い込んでいただけで、切羽詰まって自分がときめく物を直感的に選択できた気がします。

でも・・・やはり主体性にかけていたから、どの方法も自分にはピタッとこないと思ったのかな。

自分らしく生きるための整理整頓

今回引っ越しをするにあたっては、どこに住むか? どんな家がいいか? たくさんのことを考えました。
わたしと夫、猫たちがすごしやすい家にするために。

さらに・・・

  • わたしが自分らしく、元気に、楽しく、心身ともに健やかに暮らすために必要なのはなにか。
    (もちとん夫や猫が元気で楽しくすごしてもらわなければ!)
  • これから本当にやりたいことは?
  • すくなくとも物を探し回ることにエネルゴーを消費して疲れたり、自己嫌悪に陥る生活にしない。
  • 朝起きたら気分がよいね、夜寝る前に今日も一日充実したね、という暮らしがしたい。

当たり前のようでいて、じっくりと向き合わずにいたことが頭の中に浮かびました。

きっと自分らしい片付けを見つけて実行することは、自分らしく生きることにも繋がるかもしれない。

ノウハウの知識はないより、あったほうがいい。

でもただ真似るだけでは、我が家に、わたしにピタッとあう暮らしはできないでしょう。
真似するだけでなく、ノウハウはいかしつつ、自分がどうしたいのかを考えていかなくては。

朝起きたら気分がよいね、夜寝る前に今日も一日充実したね、という暮らしが今のわたしの一番の願い。
そんな暮らしにつながる、主体的な片付けを考え実行していきたい。

そんなふうに思っています。

私の場合はそのまま真似しようとして、自分はどうしたいのかがわかっていなかったように思う

見栄えする整理整頓は憧れですが、先ずはわたしと家族にとって何が一番なのか?を日々考えながら、今日はここを片付ける、次の日はお休みにしてブログを書く。
メリハリをつけつつ焦らずにやっていき半年後、1年後の理想の暮らしを目指したいと思います。

自信はありません。ただそれを楽しいという感覚があればやっていけるかな。

落ち着いた日々につながる片付け上手

片付け上手は生き方上手という言葉。
よく耳にしていました。

知っているけど、やったほうがいいのはわかっているけれど、ピンときませんでした。

新しい家の、ピカピカの床やキッチン、お風呂・・・
これを今のままキープしたい。
だって気持ちがいいもん!

そう思った時に「片付け上手は生き方上手」の言葉がストンと腑に落ちて感じられました。

正しい片付けという正解はきっとないでしょう。

でも長く生きてきて、毎日、食べる、歩く、眠れる。そしてその環境が自分に快適であれば、これほどの幸せはないと思うから、そんな暮らしのためのピカピカキープで心地よさが続いていきますように!

欲をどんどん捨て、物もどんどん減って、生き方上手を手に入れられますように!