猫との暮らしの歴史

猫のこと

我が家で猫との暮らしがはじまったのは約30年前。

猫好きなのは昔からでしたが、ペット禁止のマンション住まいだったのでなかなか願いが叶いませんでした。

ようやく戸建てに引っ越した時も仕事も忙しく、猫を飼う心の余裕がなかったのですが、ある時出会った猫と目があってその子を連れて帰ったのが、猫との暮らしの歴史がはじまりました。

はじめて猫を飼ったときから今までのこと、それぞれの猫の性格のお話です。

猫との暮らしのはじまり

はじめて出会った猫と2匹目の子

今はもうなくなってしまいましたが、30年前、ペットショップの店先に置かれた段ボールに子猫がいっぱいいて、無料で引き取れるようになっていました。

猫がたくさん子供を生んで、これ以上の多頭飼いは無理だから・・・などの理由で持ち込まれた猫がその段ボールに10匹ぐらいはいたかなぁ?

(こういうの、今なら「動物虐待」にあたるかもしれません)

ふと覗き込んだら、1匹の猫と目があって、ときめいてしまいました。

後先考えずにつれて帰り「あーにゃ」と名付けました。

生後2ヶ月か3ヶ月ぐらいのあーにゃはすぐになついて、私のあとを追うようになりましたが、「1匹じゃさみしいのでは?」という夫の言葉に、知人が猫の引き取り手を探していることを思い出し、もう1匹飼うことにしました。

名前は「いーにゃ」。

この子も3ヶ月ぐらいだったかなぁ? ともにメスであーにゃはキジトラ、いーにゃは黒猫。

すぐに家に馴染み、2匹の猫の第二の猫生がはじまりました。

わたしが保護した子

それから12、3年後。

あーにゃといーにゃに餌をやっていたら、外からなにか声が聞こえてきて、なんだ?なんだ?と見に行くと大きめのネズミのような生き物がチョロチョロと動いていました。

「何これ? えっ? 猫?」

なにせ生まれて間もない猫なんぞ見たことがなかったので、それが子猫だとわかるまでしばらく時間がかかりました。

そのまま放置するわけにもいかず、とりあえず家の中につれて入り、段ボールにタオルを敷いて、水を指先から与えていたら、眠ってしまいました。いやーーー、どう扱えばいいのかわからない。翌朝、あーにゃといーにゃのかかりつけ動物病院につれていきました。

検査をしてもらって、ミルクのやり方を教えてもらって、先生の「飼ってあげてくださいよーーー」の言葉に「無理です!もう2匹いるので」と答えましたが、ミルクをやって寝かしつけて、3ヶ月が過ぎる頃には手放せなくなりました。

今もずっと溺愛中。

この子が3匹目の猫「うーにゃ」、オスの茶トラでした。

うーにゃは人間を親だと思っているようで、飼い主に対して先住猫とは接し方が違う。たとえば着替えをしていると、自分が着替えないことが理解できないないのか、必死になにかうったえているのがわかる。

「なんでお母さんと同じことしないの、ボクは」と。

そんなうーにゃは、あーにゃに厳しくしつけられて「ひょっとするとボクは猫?」と知ったのかもしれません。

あーにゃといーにゃが虹の橋を渡って、しばし、うーにゃはわがままな王子様になっていましたが、「こりゃいかん!」と保護施設から2匹の子猫を引き取りました。

それが「かーにゃ」と「きーにゃ」です。

保護猫施設からやってきた子猫たち

かーにゃときーにゃが家に来たのは2017年の春。

月齢が3ヶ月違い、同じ施設出身ながら姉妹ではありません。

ともに生まれて間もなく遺棄されたのか、母猫に育児放棄されたかはわかりませんが、兄弟猫は助からなかった中、生き残った生命力のある子たちでした。

ともにメスでかーにゃは三毛猫、きーにゃはキジ白。

うちに来た時から仲良しで、この子たちは施設でたくさんの猫に囲まれ、その中で猫らしくあることを教育されてたのかなぁ? 
お互いにペロペロとなめあったり、飼い主にもベタベタ。

猫の種別の性格の一般論とうちの子たち

うちの子たちの種別性格は?

今、うちの子たちは3匹。

茶トラ、三毛猫、キジ白。

それまでキジ猫と黒猫を飼っていたので、偶然ながら全員種類が違っていました。

よく種類によって「気質が違う」「性別によって違う」などのネット記事を見かけますが、うんうんなるほどと頷く記事があるものの、ちょっと違う点も。

一般的な種別の気質と我が家の子たちを比べてみると・・・

キジトラの性格 ・あーにゃ

キジトラは雑種の和ネコではありますが、ネコの祖先に近いDNAを持つのだそうです。ワイルドな性格のネコが多く、運動神経も抜群。
ただし警戒心が強いため、なつくまでに時間がかかる傾向があります。

あそトピ 


確かにあーにゃは運動神経は良かったし、飼い主以外には警戒心は強かった。
でも子猫だったせいか、飼い主には速攻なついてくれました。

プライドが高く、気が強いしツンデレ系。

急にごろんとなって半分お腹を見せながら、チラチラ飼い主を見ます。これって「かまってよ」とか「なでてくれる?」と言ってたのかしら。

よく私のあとを追いかけ、パソコンを使っていたら机の端に座ってじーーーっと見ていました。
一度、どうぶつ病院に預かってもらいましたが、ここでは「先生や看護師さんにかわいがってもらうのが一番得だ」と思っているように、急にお利口さんになっていました。

黒猫の性格・いーにゃ

真っ黒なネコは不吉などといわれますが、性質は極めてフレンドリー。警戒心が薄く、人懐こい一面があります。好奇心が強いネコも多く、特にオスはその傾向が強めです。愛嬌があって誰にでも甘えられる性格は、家猫にはもってこいのタイプといえるでしょう。

あそトピ 


たしかに「真っ黒なネコは不吉」と言われていましたね。
『魔女の宅急便』の黒猫ジジのおかげで、黒猫は不吉どころか好かれるようになっていった気がします。

でもうちの黒猫いーにゃは、フレンドリーでなかったし、警戒心は人一倍強かった。人懐っこいともいえない。
うーーーん、独自の性格だったのでしょうか。
ひょっとすると飼い主も先輩猫のあーにゃを、いーにゃよりも可愛がる傾向があったのので、ひがんじゃった?
今も申し訳なかったと反省しています。

↓↓あーにゃ(左)といーにゃ(右)

すでに成猫になった頃の2匹です。

こんな風にくて仲良くしているかと思えば、プライド高いあーにゃが「シャー」して、マウントとってましたね。

茶トラの性格・うーにゃ

オレンジがかった明るいレッドがベースでやや暗いレッドの縞模様が入った猫。
とても人懐っこく甘えん坊で、人によく懐いてくれる子が多くスキンシップが大好きです。好奇心も旺盛で活発なので一緒に遊んであげると喜びます。

あそトピ 

これはうーにゃに結構あてはまっています。
我が家でたった1匹だけのオス猫。
おっとりとして優しい性格です。

人懐っこくて甘えん坊でスキンシップが大好き。
おもちゃより飼い主とベタベタするのが好き。

右の写真は16歳の誕生日を迎えたうーにゃ。
新しい家にも馴染んで、大好きなぬくぬくカーペットの上でまったりとお昼寝中。

茶トラって手足がソックスみたいに白い子もいますね。うちの子は口元がすこーし白くて「おちょぼ口」に見えますが、ソックスなしの茶トラです。

ある日突然拾ってしまった猫だったので、数時間おきにミルクが必要。
でも飼い主にはすでに予定が入ってうごかせなかったので、知り合いの何人かの猫好きさんに面倒をみてもらいました。

子猫がワクチンをうてるのは生後8習慣たってから。
どうぶつ病院で預かってもらえるのは、ワクチン接種後でないとNGだったので、知人たちのおかげで助かりました。

誰にでもケージの中から「かまってーーーー」と手をだしたり甘えん坊で、「うーにゃちゃんを預かるのが楽しみ」と言われたものです。(ホント!感謝しています)

生後半年ぐらいまで、抱っこして近所をお散歩していたこともありました。
でもある日突然外に出るのを嫌がるようになり、お散歩をする猫にはなれませんでした。、

三毛猫の性格・かーにゃ

主に白黒茶の3色の毛色をもった猫。
遺伝の関係で三毛猫のほとんどがメスで、オスはとても希少です。
三毛猫は自立心が強く、好き嫌いがはっきりしており気まぐれで、みなさんが想像するザ・ねこちゃんな性格の持ち主です。

あそトピ

自立心が強くて好き嫌いがはっきりしてる?
えーーーっ、うちのかーにゃは全然違う。

かーにゃはとても気の小さい子。
人が来ると逃げて隠れる、でも猫のカンでこのひとは大丈夫と思うと、めちゃくちゃなつきます。

かまってアピールもすごいし。

三毛猫は白と黒と茶色の色の配合(?)で見た目がずいぶん違いますね。
かーにゃは白がメイン、背中に茶と黒の模様あり。

キジ白の性格・かーにゃ

キジ白猫は、とてもおっとりとしていて温厚でおとなしい性格の持ち主です。また、人間に甘えるのが上手で、人懐っこい様子を見せます。

NAGOYA PETS

うーーん、温厚でおとなしい性格?
たしかに普段はおとなしいけれど(苦笑)。

きーにゃはプライド高きお姫様で、どこかツンとすましています。
人懐っこい一面もあるかな。

我が家では「きーにゃはあざといよね」と言っていますが、その場で誰になつけば自分が得かを察知しているようなところがあります。

「あおーーん」と鳴きながらキャリーに入ってどうぶつ病院へ行く時。
キャリーに入った途端に覚悟したかのように大人しくなり、病院へ着いてたら「いい子ぶっている」様子。でも家に帰ると、またお姫様のように振る舞っているのですから。

目がオッドアイで獣医さんにも「きれいな猫ですね」と言われたので、美人さんなかな。

保護施設でもやはり「きれいな子」「可愛い」と言われていたらしく、すっかりいい気になっています。

鳴き声も「にゃーーー」と猫らしく、少しソプラノ。
そこがまた可愛い。

飼い主もその「あざとさ」にやられていますね(笑)。

左の写真は1歳に満たない頃の2匹。
お互いを信頼してる?
よくべったりとくっつき、くつろいでいます。

右の写真のように一緒にクッションで寝転がっていたりすると、微笑ましくて飼い主の心はほっこり。

いつまでも仲良くいてねーーと思います。

猫の性格・一般論と違うのは何故?

一般的に「こうだよ」と言われている猫の性格。
でも多くの点でうちの子たちは違っていました。

種類が違うことは、ご先祖さまが違うわけで、遺伝的な性格は引き継がれていると思う。

でも人間と同じく猫も環境によって作られる性格があるのでしょうね。

たくさんの兄弟と育った猫は、お母さんからミルクをもらう時からして競争。
それに負けたら大きく成長できません。

一方うちの子たちは、お母さんに育てられなかった代わりに、お母さん代わりの人間がミルクを欠かさず与えてくれて人生最初の競争がなかったのでサバイバル精神なくのんびり。

だからおっとりした、優しい性格に育つのだろうか?
やっぱり猫も育つ環境にも左右されるのだろうか?

我が家が穏やかだから?
・・・って飼い主が思っているだけですが(苦笑)。

うちの子たちとの歴史を振り返って・・・

どの子たちも可愛かったし、今いる子たちも可愛い。

ただひつだけ残念だなぁ・・・と思うこと。

それは「写真」と「動画」での記録があまりない子もいる。

今はスマホで簡単に写真も動画も撮れ、それをアップロードしてたくさんの人にみてもらうことだって可能です。

わたしが最初の猫、あーにゃやいーにゃと出会った頃は、デジカメで写真をとる→パソコンにデータをとりこんで保存というスタイルだったし、デジカメはいつも手元にあるわけではなかったので、あまり写真を撮っていませんでした。ましてや動画なんて・・・。

うーにゃがやってきた16年前もスマホの画質はいまいちながら、スマホ時代になったおかげで記録として写真は残っています。
赤ちゃんの頃の写真をみて成長を振りかえられるのは嬉しいもの。
(時々、赤ちゃんのときは天使だったのに、今はおっさんやん、と思いますが ^^;)

さらに、かーにゃときーにゃは、iPhoneがさらに進化して高画質になってきたし、動画だってきれいに撮れる時代に。

猫たちとの歴史を振り返る時、記憶をたどっていくと懐かしい思い出があふれてきますが、やっぱり視覚的な記録があればあるほど幼かった時の、あんなこと、こんなことを思い出すことができます。

これからも一緒に暮らした歴史の記録をiPhoneの中に残しながら、シニアとシニア猫とまったり穏やかな日々をすごしたいものです。